iPhoneの「eSIM」便利機能とは

iPhoneの「eSIM」便利機能とは

Appleは新技術を有効に利用する方法に長けており、eSIMに関してはAndroidスマートフォンメーカーよりも一歩先に進んでいた。

2018年に発売された「iPhone XS」シリーズからeSIMに対応しており、•2021年発売の「iPhone 13」シリーズでは「デュアルeSIM」と呼ばれる、2回線の両方をeSIMとして利用できる方式を採用した。

eSIMの存在感は広がっているものの、まだそれほど普及しているとは言い難い。物理SIMカードと比べると、自分で設定をする手間がかかる点が障害になっている。

【iPhoneでeSIMに切り替える方法】

eSIMに切り替えたいが、どうすればよいのかわからないという人も多いだろう。しかし、iPhoneでは「設定」アプリを開いて「モバイル通信」を選択するだけで簡単に設定できる。すでにSIMカードを接続している場合、ここに「eSIMに変更」ボタンが表示される。

また、日本の大手通信企業であるドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社は対応済みのため、これらの会社と契約していれば、仕組み変更の手続きをオンライン上で終えることができる。

【eSIMのメリット】

eSIMに切り替えることで、SIMカードを入れ替える手間が減り、対外人による悪用の可能性が減少する。主に海外旅行時には、入替しなくても現地の国際ローミングを利用することが可能になる。

しかし、動画観覧やゲームで高速通信を必要とする人にとっては、eSIMがすべてのプランに対応しているわけではないため、情報を二重に確認することが重要だ。

【eSIMのお手軽な機種変更】

iPhoneは「eSIMクイック転送」機能を備えており、BluetoothやiCloudを使ってeSIMをそのまま新しい機種に移せる。これにより、必要な再発行を簡略化し、簡単に設定を完了させることができる。

eSIMは未来的なSIMカードの方式であり、その利便性を活かして最適な利用法を選ぶことが重要である。

竹澤汀