スペイン・カタルーニャ州前副首相に禁錮13年、独立支持の市民が抗議

スペインの最高裁判所は14日、2017年に北東部カタルーニャ州の独立を問う国民投票を強行したとして、同州政府幹部ら9人に対し9年から13年の禁錮刑、3人に不従順の罪で罰金刑を言い渡した。判決を受けてバルセロナでは、独立を支持する市民が大規模な抗議を行った。

検察側は、一方的な独立宣言は同州への攻撃で、深刻な反乱行為だと非難。独立派の州幹部は国民投票で公金を乱用したと述べた。さらに、州幹部は「憲法秩序を乱し」、違法に「カタルーニャ州の独立を実現するために(中略)完璧に計画した戦略」を遂行したと述べた。

これに対して州幹部の一部は、公判に先立ち、国民投票は政治的な方法で行われたとBBCに述べた。世界中で大きく報じられた暴力は、警察側が取り締まりを行う中で有権者に対して働いたものだと主張した。

カタルーニャ州独立を支持する数千人はこの日、バルセロナ中心部を行進。一部の道路や地下鉄の駅を封鎖した。
前州首相に新たな逮捕状

有罪判決後、現在国外で暮らすカルレス・プッチダモン前州首相に対し、独立を宣言したことなどが扇動や公金乱用などにあたるとして、逮捕状が新たに発行された。プッチダモン氏は2017年10月、ベルギーへ逃れた。

プッチダモン氏は記者会見で、カタルーニャ人は「抑圧と報復」の犠牲者だと述べた。

12人に有罪判決

有罪判決を受けたのは、カタルーニャ州議会の要職者や、影響力のある活動家や文化的提唱者など合わせて12人。

最も重い量刑を受けたのは、独立派指導者のウリオル・ジュンケラス前州副首相で、13年の禁錮刑が言い渡された。ジュンケラス氏は、裁判にかけられた独立派として最高位。

検察当局はジュンケラス氏に対し、最大25年の禁錮刑を求めていた。

4カ月にわたる公判の中で、12人は、「虚偽の」起訴に基づく裁判における不当な扱いの犠牲者だと主張した。

6月の最終弁論では、被告人の弁護団は、12人は反乱や扇動容疑について否定しているとした一方で、それよりも罪が軽い不従順の容疑については認めた。不従順で有罪になると、公職から退くことにはなるものの、禁固刑は免れる。

ジュンケラス氏は、スペイン中央政府は政治理念のために人々を勾留していると非難した上で、独立派はより力を増して戻ってくるだろうと誓った。

一方、スペインのペドロ・サンチェス首相は、12人が勾留されたのは犯罪行為が理由だと主張した。
「極悪非道」

プッチダモン氏は、9人に対する「合わせて100年」の禁錮刑の言い渡しは、「極悪非道」だと述べた。

「今まで以上に(中略)今までにないほどに行動を起こす時が来た。我々の息子や娘の将来のために。民主主義のために。欧州のために。カタルーニャのために」とプッチダモン氏はツイートした。

抗議に参加した市民は口々に怒り、自分たちは無力だと気持ちがつぶれそうになると話した。

不動産起業家のオスカー・キレス氏(47)は、「今日は歴史的な日になる。そういう雰囲気がある。深刻な事が起きている。我々は自宅に留まってはいられない」と、AFP通信に述べた。

別の抗議者は、「あまりにひどい仕打ちだし、あまりに大勢に影響する。中央政府は、我々が激怒していることも、抗議を止めるつもりがないことも理解していない」と述べた。

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